前田憲男 ミーツ 5サクソフォン

タクト盤『ファイヴ・サクソフォーン』から約10年、今度は誰もが一つの楽器に専念。つまりフルート類の持ち替えは登場せず、加えて全演目がスタンダード・ナンバーだ。フーガ調の展開やブレイクも飛び出す「ラヴ・ミー・オア・リーヴ・ミー」、ビル・ホルマンの書法を彷彿とさせる副旋律満載の「イッツ・オールライト・ウィズ・ミー」など、綿密に書き込まれているであろう譜面の数々を、マスター・ミュージシャンたちが爽快に表現している。(1976年/オーディオラボ)